2012年11月12日月曜日

赤ちゃん成長不良:主因は餌因子?空間因子?の結論、寿命実験第3弾スタート


日はこの大小二つの観察小屋でどちらのミミズがどれくらい大きくなっているかのチェックだ。

話は赤ちゃんを投入して育ちが遅かった観察小屋のところに戻る。
そこには150匹の赤ちゃんを小さな小屋に入れていた。
ところが、6月中旬に生まれたと思われる赤ちゃんが10月12日の時点で大きくなっていなかったのだ(下の写真)。

そこで、みみず君の成長不良の原因が餌因子と空間因子のどちらなのかをよりはっきりさせるためには、十分量の餌で空間の広さが違う2つの容器に、その小さなみみず君を入れてその成長をみることにした。

その後20日程して緊急事態が発生した。
小さな観察小屋の方がビチョビチョウェット状態になったのだ。

中のみみず君が死滅しているのではないかと心配して、予定外の御開帳となった(11/2)。

ところが
11/2あの小さかったミミズたちは20日程で大人ミミズに近い青年ミミズ。いや〜これには驚いた。

みみず君は死滅状態どころか極めて元気、さらに大きさが何と20日程の経過で、しかもビチョビチョの餌の中で、ほとんどが大人ミミズに近い青年ミミズに成長していたのだ!

実験設定時、みみず君の成長が悪かった原因の判断の仕方としては
1)小さい方の小屋のミミズが前回とあまり大きさが変わらなければ空間因子、大きくなっていれば餌因子
さらに
2)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きくなり方が大きい方の小屋のミミズと同じ程度なら間違いなく餌因子が主因
3)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きい方の小屋のミミズが格段と大きくなっているなら餌因子と空間因子の両方が主因
というふうに考えていた。

緊急事態の御開帳のとき1)の赤字で示したところが証明された。


そこで今日は、2)、3)についてのチェックということだ。
つまり、大きい方の観察小屋のミミズが小さい小屋のミミズよりさらに大きくなっているかどうかが今日のチェックのポイントになる
写真は左が大きい観察小屋からのミミズ。右が小さい観察小屋のミミズ。
写真では分かりにくいが大きい方の小屋のミミズが格段に大きく、動きも激しい。
全体の写真を撮っているので小さい感じに見えるが左のミミズは丸まるとした大人ミミズ。
右のミミズは大人になりかけの青年ミミズ。こちらは前回(10日前)と大きさの変化は分からなかった。
大きい方の小屋のミミズをアップにするとこんな感じで立派な大人、まだ環帯がふくれているものはないので妊娠はしてないようだが、繁殖活動を始めるのはもう時間の問題だろう。
1ヶ月前、一番上の写真に見えていたあの小さなミミズが、条件を良くすればこんなに成長する!
このことはこれからみみず君を育てていく上で十分に頭に入れておかなくてはならない、
ということで今回の結論
小さい方の小屋のミミズも大きくなっていたが、大きい方の小屋のミミズが格段と大きくなっていた。ということで、赤ちゃん成長不良の原因としては餌因子と空間因子の両方が主因と考えられた。
これはこれからのミミズ飼育に大いに参考になる結論だ。
なるべく広い空間でたっぷり餌を与えるようにしよう。

さて、この実験は元々、赤ちゃん150匹を使った寿命実験だった。
今日数を数えてみると90匹だった。
60匹に及ぶ数の減少はこの1ヶ月で起きたのではなく、最初の4ヶ月間の環境が悪い時期に起こったことだろう。

ここに残ったみみず君のサイズは青年ミミズ〜大人ミミズなので、どうやらこれで寿命実験を正式にスタート出来そうだ。
今年の春の出産シーズンで出てきた赤ちゃんは他の実験で6月14日を誕生日としているので同じ日の誕生と仮定する。最初設定から60匹の減少は最初の4ヶ月の生育条件が悪すぎたということで無視することにする。

みみず君の寿命実験のスタートの数は最初90匹。
スタートの日時は6月14日。
これから1ヶ月ごとに正確な数チェックをしながら平均寿命を算出することにする。

いつものことだが、今回の寿命実験もおおよそ、という範疇でおこなうので、死んだ日はチェックした日ということで計算する。


ということで、下の写真が90匹の大人ミミズと青年ミミズで、寿命実験を正式にスタートした観察小屋だ。もちろん十二分に餌を入れている。



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