2014年4月29日火曜日

有田陶器市。イモトアヤコのエベレスト登頂断念のニュースを聞いて。

この時期の有田陶器市には数年に1回くらい行っている。
車があまりに混雑するのがいやなので、いつも少し早い時間に出発している。
今日も、雨が時にぱらつく程度で絶好の天気だった。

特に買う予定のものがあるわけではない。
今回は強いて挙げれば金太に割られたコップと皿くらいだろうか?
それでも会場で、好きな窯元のテントを覗くのも楽しいし、多くの有名でない作陶家が自分の作品を店一杯に広げてお客の評価を気にし、また会話を楽しんでいる姿を見るのが新鮮だ。
ということで、今日もしっかり楽しませてもらった。
買って帰ったのはこの品々。
買ってきたのは、大きめのぐい飲みとビールグラスと酒の肴を載せる小皿。
手前の皿は有田焼き、奥は日田焼き(両端)と波佐見焼き(中央)。


ところで、昨日イモトアヤコさんのエベレスト登頂断念のニュース、また片山右京さんたちのグループも帰って来ているとのことだ。
正直、よかったと思った。

先日13人のシェルパが雪崩で亡くなって3人のシェルパが行方不明。
亡くなったシェルパ達への思いや、今年の雪崩が起き易い条件も一つの理由かもしれないが、年内の活動休止を思い立たせたのは、彼らの日頃の不満の鬱積が主たる原因だ。
これは、彼らにとっても生活がかかっているので苦渋の決断だ。

もちろんシェルパ達の助けなくてエベレストへは登れない。
多くの登山予定者が今年の登山をあきらめているようだ。
今回の一連のことで、エベレスト登山についてはちょっと考えさせられた。

彼らが厳しい条件の山にハイ登って下さいとばかりに道を整備する。
シェルパ達の名前は残らないが、登った登山者の名前は残る。
登山者はネパール政府に一人につき数百万の登山料を払っているが、今回の亡くなったシェルパ一人に政府から支払われる見舞金はたったの4万円とのことだ。

そして、登山者、特に欧米人の中にはシェルパに対する態度が横柄な者が結構いるとのことで、先日は怒ったシェルパ達がその登山者に殴り掛かるという事件もあった。

シェルパ達に大事な生活の糧を断ってでも活動休止を思い立たせたのは、よほど日頃の不満が鬱積しているのだ。
もちろん登山者が激減すればネパール政府の収入も激減。
そこで、慌てた政府が少しでもシェルパ達の要求を汲んで待遇を改善してくることを祈ろう。

もう一つ、エベレストで大きな問題になってきたのがゴミ問題。
富士山など、日本でも問題になっているが、少なくとも通常の日本人のマナーでは山登りしてゴミを持ち帰らない人は居ないように思う。
マナーという点では、確かに法律で厳しく罰則を作っているシンガポールは町を歩いてもきれいだが、町を見る限り日本以外のアジアの国々ではゴミが溢れている。
欧米人もエベレストでの話を聞く限り、登山マナーが悪い人たちが多いようの思われる。

あれだけの山に登って、生きるか死ぬかの状況で、少しでも楽になろうと帰りに不要になった酸素ボンベを置いてくる登山者。
そんな者に登山する資格はないと思うのだが。
このままでは、あと10年、20年後のエベレストの登山道はどんな風になっているのだろうか?

昨年の三浦さんのエベレスト登頂や、イモトさんのマナスルの登頂には感激もし、勇気ももらった。
しかし、神聖な山が登山者のゴミにより汚されつづけ、シェルパ達にも何のプラスにもなっていないのなら、そんなにしてまでエベレストを目指さなくてもいいのではないかと思ってしまう。

エベレスト登頂をこれから目指そうという人には、そんなことも十分に配慮してもらいたいものだ。




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