2014年8月26日火曜日

箱形3段ミミズ小屋、最初の設置時から2年が経った。堆肥収穫風景を見ながらこの小屋の欠点利点を再考してみよう。

この箱形3段のミミズ小屋を設置したのは2年前の8月27日のことだ。
すなわち、今日は設置から2周年目なのだ。

最初設置時に、この小屋の利点として考えたことと、実際の結果はどうだったろうか?
1)接触面を広いのでみみず君がスムースに移動する(下の段のみみず君リッチな堆肥が、餌を加えていく上の段と広い面でしっかり密着し、みみず君の通れる穴も大きい)→明らかに金子3段よりはみみず君の上方への移動は良好だった。
2)餌のやり易さ(常に上の段に餌を加える。カバーを外したらすぐ餌をやれる形)→これは金子3段など現在我が家にあるミミズ小屋は皆同じ。この小屋の場合堆肥収穫時に一度に多くの餌を上段に入れている。つまり、この利点は何の意味もなさなかった。もちろん金子3段のように日々の餌を上段に追加することも可能なのでその時は利点になるだろう。 
3)堆肥の収穫し易さ(3段重ねのため、最上段が餌で一杯になった頃には堆肥を収穫する最下段にはみみず君がほとんど残っていないことを期待。)→実際、堆肥収穫時にミミズ君が上段の方にほとんど移動していることもあったが、そのとき与えた餌の種類によっては、堆肥収穫時に結構ミミズ君が下段に残っていた
4)長い期間継続出来ること(最下段の容器から堆肥を収穫したらその容器が最上段にくる、その繰り返し)→この2年間月1回のペースで堆肥収穫が出来た。
2年前設定時は3段重ねのこんなきれいな箱だった。


一方、最初欠点として考えたことと、実際の結果はどうだったろうか?
1)ミズアブなどの虫が入り易い形状でランドリーネットではサイズ不足だった。→新たに100円ショップで座布団収納袋を購入しカバーしたら全く問題なかった
座布団収納袋はランドリーネット程の耐久性がない。
そのため、年1〜2回新しいものに取り替えている。
しかし、現在全てのどんぶり3段もこの座布団収納袋で虫予防をしている。
2)容器とガムテープの僅かな隙間にミミズ君が入り込む?→実際数匹の入り込みはあったがそのまま外に逃げ出すものはなかったので問題なしだ。
3)ガムテープの耐久性。→もう2年目だが一度も取り替えていない。ガムテープ、意外な程強いのだ。


さて、これらの点をふまえてこの箱形3段ミミズ小屋の堆肥収穫風景を紹介しよう。
そういえば、これまでどんぶり3段や金子3段、ボックス3段などはその堆肥収穫風景をこのブログで紹介したことがあったような気がする。
しかし、バケツ3段や箱形3段はその構造などは紹介したことはあるが堆肥収穫風景を紹介したことはなかった。

今日はこの箱形3段ミミズ小屋の記念すべき2周年ということで、みみず君の餌にはミミズ君の大好物を用意した。
私が知る限り、みみず君の餌として最上級なのがカボチャだ。
ミミズ君の成長によいだけでなく、堆肥ががウェットになりにくい。
もちろんこれらのカボチャはかなり前に我が家で収穫し、食べきれずに少し傷み始めたものだ。

こちらが、今の箱3段ミミズ小屋を囲っている座布団収納袋。
 チャックを開けてみると、前回投与した餌のなかでジャガイモだけが食べられずに残っている。
というか、あたかも種芋を土に植えた時のように、小さく刻んで与えたジャガイモにもしっかりとした芽と根が伸びている。

これはミミズ堆肥の発芽作用の強さによるものだ。
ミミズに与えた餌は、ともするとこのように芽や根を出してくる。
それらのジャガイモを少しひっくり返して見るとミミズ君が何匹も見える。
この段にいるミミズは大人ミミズが多いようだ。
ジャガイモは、食べられずに残り易い餌の筆頭だ。
上段の堆肥は茶色のココ繊維の色が残り半熟だ。
上段の堆肥はまだ半熟で、ココ繊維の茶色い色が少し残っているが、もちろん収穫する下段の堆肥は色も黒ずんでくる。
下の写真は下段から収穫した堆肥。堆肥の出来としてはまずまずといった感じだ。
残った餌やみみず君を分別して収穫した堆肥はバケツに2/3くらい。


さて、このミミズ小屋で当初問題に思っていた点を再考してみよう。
ガムテープの耐久性については、下の写真の様に2年経ってもまだ問題はなさそうだ。
ガムテープと耐久性は私の予想をはるかに超えた。
容器とガムテープの間の隙間もこんな感じ。特に問題はない。
これまでも容器とガムテープの間にミミズ君が挟まっていることはよくあった。
しかし、ここから小屋の外に逃げ出して干涸びてしまうミミズ君はほとんどいないようだ。

当初問題にしていなかったが、これまでの堆肥収穫で問題になった点としては、液肥溜めに液肥が多く溜まった時に下段がその液肥に浸かってびしょびしょ状態になったことが挙げられる。
別に、下段がビショビショになったからと言って、そこにいるミミズ君が元気をなくすようなことはなかったのだが、ビショビショ堆肥では堆肥収穫時にミミズ君を分別するのが大変だ。
そこで、液肥溜めの中に下段が深く重ならないように皿を敷いたのだ。

こちらが今回堆肥分別時の下段だが、今日ははここには液肥は溜まっていなかった。
もちろん、与えた餌の種類によってはここに液肥がたっぷり溜まるのだ。
液肥が溜まる可能性がある受け皿容器。
真ん中に2つの丸いものがうっすら見えている。これは小皿をひっくり返したものだ。

この液肥溜め容器には、落ちてきた堆肥と僅かなシャガイモ、そして多くの赤ちゃんミミズがみられた。

そして、下の写真がその2枚の小皿を外したところだ。
もし、液肥がこの小皿が置いている高さまで溜まったとする。
それでも、小皿の上に重ねた下段がその液肥に浸かることはないのだ。
さて、今日の作業だが、下段や受け皿にいたみみず君約600匹を今日の餌(大量のカボチャ)と一緒に上段に入れて置いた。
今日上段に移したミミズはほとんどが赤ちゃんミミズだった。
赤ちゃんミミズの方が大人ミミズより上の段への移動が下手なのでよく下段や液肥溜めに残っているのだ。

そして、下の写真が全ての行程が終わったあとの上段の様子
新たに入れたココ繊維はこんな茶色い色をしているのだ。
上段に餌とミミズを入れ終わった時は新しいココ繊維の色でこんな茶色をしているのだ。
これが1ヶ月、2ヶ月と経つうちにだんだん黒い完熟堆肥に変わっていくのだ。

さあ、このミミズ小屋も3年目に突入だ。
最初考えたこのミミズ小屋の利点はほぼ予想通り、欠点は気にする程のことはなかった。
ということで、これからもこの小屋のみみず君には元気に頑張ってもらって多くの堆肥を作ってもらおう。


2 件のコメント:

  1. こんばんは

    返信ありがとうございました。

    この箱形3段ミミズ小屋とてもいいですね。
    こんな簡単に安くて管理しやすいものが作れるとは・・・
    実は積み重ね式のケースを次の容器にと考えていたところで、
    この投稿を見て、過去の箱形3段ミミズ小屋の投稿も
    見てみたのです。すると関連して積み重ね式のケースは基材の嵩が減って
    ミミズの移行がしにくいとしにくいとあるではありませんか。
    買う前に見ることができて良かったです。

    返信削除
  2. 佐野さんコメントありがとうございます。
    ミミズ小屋の最大の目的はミミズ堆肥の収穫なのですが、その作業に手間をかけずいかに簡素化させるかは、これからもずっと課題として残っていくと思います。
    いわゆる、ミミズと堆肥の分別作業の簡素化です。
    これについては話し出すと山ほど話すことがありますので、また別の機会にゆっくりさせて頂きたいと思います。

    返信削除